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このまちのあの企業、あの製品
札幌市

組合せアイディアは無限。微生物で目指す農業の未来 (株)アイデコム20191205

今回訪れたのは札幌駅の北側にある北海道大学(以下北大)の敷地内。北大をはじめとする大学や研究機関との連携のもと、研究しながら新事業の立ちあげを目指す企業が集まるビルの一角に、今日の取材先である「(株)アイデコム」はありました。

早速事務所兼研究室にお邪魔すると、代表の近藤さんと専務の鈴木さんと営業の島村さん、というメンバー全員で出迎えてくれました。そしてそこには、顕微鏡やフラスコ、シャーレなどいかにもラボ!という光景が広がっています。
このフラスコやシャーレの中で培養されている微生物、もっと細かく言うと菌が今日のキーワードなのだそう。

早速近藤さんが、あるものを取り出して見せてくれます。
それは、ずらっと並んだ、指先ほどの大きさの蓋付きの容器です。中には1種類ずつ違う菌が入っているとのこと。
「これらの菌は、ぶどうの果実の果皮とか、圃場(ほじょう/農作物を育てる場所)の土の中とか、色んな自然界の中から、サンプルを採取してきて、そこから酵母菌とかバチルス菌など一つ一つの菌を単離しているんです。採取したままの状態だと、様々な菌が含まれている状態なので、それを1種類づつきちんと選び分けて培養しているというのがキモなんです」

なるほど、手間のかかる丁寧な作業をしているのだな、ということが素人の私たちにも理解出来ました。

さて、これらの大切に培養されている菌で何をするのか、そもそも菌などの微生物というものにどういう経緯で関わることになったのか、早速質問をぶつけてみます。

微生物との出会い

口火を切ったのは、専務の鈴木さんです。鈴木さんは札幌出身、皆さんにはすーさんと呼ばれています。 「微生物との出会いは15年ほど前です。当時、ホテルや飲食店の排水口の先に付いてるグリーストラップのメンテナンスをする会社に勤めていました。グリーストラップとはその名の通りグリース(油)をトラップ(止める)する、つまり排水に含まれる油分がそのまま下水に流れ込むのを防ぐ装置のことです。そしてその装置に入れて活躍するのが油を分解する微生物なんです。最初は主に現場で、装置の清掃や、微生物を入れたりといった仕事をしていたのですが、会社の事情で微生物の研究担当者たちがやめてしまったんです。そこで自分が微生物の研究や実験の仕事も担当することになりました」

こちらが専務の鈴木さん

実は鈴木さん、微生物の知識が0ではなかったそう。その会社の前に新卒で入社したのが、実験動物を扱う会社で、マウスやラットやウサギなどを生産して納めるという、生物を扱うという大きな意味では、同じジャンルの仕事をしていたのでした。

「とはいえ、大学までは全くそんな勉強してないんですよ。学科も情報学科で全然関係ない学部ですし、ほぼ素人です(笑)」

流れとは言え、突然、素人の自分が微生物研究に携わることになるなんて、さぞ試行錯誤したことでしょう。
鈴木さんが近藤さんと出会ったのは、そんなタイミングでした。

「私は当時、内装業を主とする建築会社の環境事業部に勤務していたんですが、すーさんの会社と事業提携することになったんです。程なくして会社が統合され、2人で環境事業部に所属して環境改善の仕事に取り組むことになりました」と近藤さん。

環境改善、つまり汚染された水質・土壌・空気などを改善するという壮大な課題に取り組むことになった2人は、とにかくやるしかない!ということで様々な処理方法を調べたり試してみたそうです。その結果一つの結論にたどり着きます。

「微生物を使った処理が一番『環境を戻す』ことに長けていたんですよね」とお二人。北海道の自然に触れて育ってきた近藤さんと鈴木さんにとって環境の改善とは、薬品や科学的な処理を施して変化させるのではなく、もとの状態に戻してあげること、だったのです。

鈴木さんは「そこから、どんどん微生物という目には見えないものが持つすごいチカラにのめり込んでいきました」と目を輝かせます。

こちらが社長の近藤さん

少し、話が前後しますが、聞けば近藤さんもバイオとは全く関係の無い分野を歩んできたとのことで、鈴木さんと同じく素人からのスタートだそう。少し経歴をうかがってみます。

「私は、稚内出身で転勤族の親の関係で全国を回り、中学校2年生から札幌に落ち着きました。高校も普通課で微生物や化学とはほぼ無縁、どっちかというとサッカーばっかりやってました(笑)。卒業後は接客業や飲食店、営業など色んな仕事を経験しました。そして先程の建築会社に入り、環境事業部に入り、すーさんと出会うわけです」

北海道出身という点以外は、全く共通点の無い二人が不思議な縁で出会い、微生物のチカラというものの研究に没頭していくことになったのです。

ここで、最初から思っていた「もともと研究者や科学者でもなかったのに、微生物を扱うなんて、苦手意識や拒否感はなかったのですか?」という質問をしてみると

「与えられた目の前の課題を解決することに必死で、わからないとか苦手とか考えている間もなかったね」と二人が笑います。

見えて来た北海道ならではの課題とアイデコムの誕生

与えられた課題とは、例えばこんなことだそうです。
タイのある街からは下水処理施設がきちんと稼働させられないので何とかして欲しいという依頼が。高価な浄水施設を海外から輸入して稼働させたのに、汚染が大量すぎるのと、技術や知識不足で頓挫していたようで2人はその実行部隊として試行錯誤することに。
また日本の四国では、ミョウガの水耕栽培が盛んですが、収穫が終わったあとの化学肥料入りの大量の水の処理について依頼があったそうです。
さらに福島での除染も請け負ったそうですが、ここでは大分経験や知識を積むことができたそうです。
そして、今の仕事にも繋がっているのが水洗式のバイオトイレの研究だったそうで、これは便層の中に微生物を入れて排泄物を分解、その水をまた流すのに使うという循環式のトイレです。

こうして様々な課題に挑戦した二人でしたが、二人には素人ならではの武器がありました。後に協力機関の研究者や博士からも言われたそうですが、それぞれの微生物がどんな役割をしてるのか知らないまま入っていったので、先入観や固定概念にとらわれず、柔軟に組み合わせたり、実験することが出来たのです。もちろん、全く使えない(効果無い)微生物にも多くあたったり、失敗も繰り返したそうですが。


「自分達は現場主義だったので、知識は大学教授たちに学びながらも、多くのことは実際の現場で目でみて触れて、生の声を聞いて、実験して身に付けていきました」

そのようにして、依頼される環境についての課題に必死で取り組むうちに、だんだんと北海道では北海道ならではの課題が見えて来たと言います。それは「家畜の糞尿処理の問題」でした。
酪農や畜産の盛んな北海道では、大量に出る動物の糞尿を適切に処理しなければ環境、特に水質に影響を与えてしまいます。でもその処理をするには大きなコストがかかり、農家さんの大変な負担になっているというのです。
牛・豚・羊・鶏などの生産農家さんたちと会って、そうした悩みを聞き、現場を見てまわるにつけ、その課題を何とかしたいという気持ちが強くなっていきます。

ところが。そんなタイミングで、会社が本業である建築の方に力をいれるという方針転換を図り、近藤さんと鈴木さんのいる環境事業部は整理されることとなってしまったのです。

実はお二人は、環境事業部の仕事が落ち着いて手が空いたときには、現場に出て内装工としての仕事もしていたので、部署が統合されてしまっても、職人として生きて行く道もあったのでした。当時の社長は「微生物つくれて、壁も張れるやつなんか殆どいないだろうな」と笑っていたそうですが、冗談抜きで、そんな人材は中々得られない貴重な戦力だったことでしょう。

息もぴったりの2人

今後は職人を極めてくれ、と言われた二人ですが、どうしても、今まで出会った農家さんたちのことが頭を離れなかったと言います。
「今まで勉強してきた知識や技術を活かしてもっとがんばれば、何とか農家さんたちの役に立つことができるんではないか、という想いを捨てきれませんでした」と言う二人は、悩んだ結果、独立という道を選択したのでした。

3人目の加入

こうして、アイデコムが誕生するのですが、まだ一人足りません。そう、3人目のメンバー、営業担当の島村さんです。
島村さんは、開口一番「ここにたどり着いたのは、食べることが好き、料理も好き、という食への興味が理由ですね」と切り出します。
きっかけが食?どういうことなのか、もう少し詳しく聞いてみることにします。

「もともと、料理が得意だった母親の影響もあって、子供の頃から自分でもよく料理をしていました。おやつのプリンも自分でつくったり。だからせっかく食べるんだったら適当な物はいやなんです。安い食材でも丁寧に手が加えられた美味しいものが食べたい、気づくと食にこだわるそんな大人になってしまっていました(笑)」

こちらが営業担当の島村さん

美味しいお店や話題の食材を食べに行くのはもちろん、食へのこだわりというアンテナを通して、料理人など様々なプロフェッショナルたちとの交流も広げていった島村さん、北海道の食についてますます興味を持つようになります。中でも、道産野菜や生産物を扱うあるアンテナショップの社長から特に影響を受けたそうです。

「そのお店には、手間ひまかけられたこだわりの商品が置いてありました。でもこだわるということは、大量生産がしづらく中々利益に結びつかないのです。なので、そのアンテナショップの社長は、それらの素晴らしい生産物の価値を少しでも上げるために、ショップで販売するだけではなく、生産者やその食材を扱うシェフや、そのお店に通うお客さんとの交流を図ったり、何とか生産者さんの手助けをしたいという想いで活動していたんです」

その社長を通して、食をつきつめると生産者に行き着くと気づいた島村さん。でもその段階では、エネルギー関連の、食とは全く関係の無いお仕事をしていました。自分の好きなこと(食)と仕事が乖離している状態で、なんとなく不完全燃焼の日々だったそうです。

転機は、ビジネスコンサルタントの会社に転職をして、アイデコムの担当になった瞬間に訪れました。

コンサルタントだけではなく、商材(商品)の営業も手がける会社だったので、島村さんは当然、道内あちこちの農家さんにアイデコムの商品を持って営業をかけることになります。

「それまでいろんな会社のいろんな商材を扱ってきたけど、一番ぴたっと自分にはまりましたね」と島村さん。

それまで培ってきた、飲食店やお店などの人脈やつながりからたどって生産者さんに会いに行ける、自分ならではのアプローチができる、しかも北海道の食に関わることができる、これ以上ない仕事についに出会ったのでした。

扱う製品とその意義

こうして3人がそろったアイデコムですが、まず最初に主力商品としたのが、ある、動物用の微生物発酵混合飼料でした。これはアイデコムが師事する静岡の会社で開発されたものなのですが、3人が取り組もうとしている課題にうってつけの微生物商材だったのです。
冒頭で触れたとおり、北海道の畜産業では家畜の糞尿処理の問題を避けては通れません。酪農・畜産地帯をまわっていると、ときおり畑が匂うことがありますが、それは発酵が完了していない、つまり未熟な堆肥(糞尿)を仕方無くそのまま畑にまいてしまっていることが原因なのだそうです。ちなみに完熟すると全く臭わなくなるのだとか!
発酵のスピードが追いつかなく、未熟なままの堆肥がまかれた土壌では、作物がうまく育たなかったり、病気になってしまう可能性もあるのです。
その商品は、この問題を解決するためには、動物自身の食の改善が近道だというコンセプトのもとつくられたものでした。
ようは体調不良で下痢や軟便の状態よりも、腸が健康で便の状態が良好だと水分量も適切なので、発酵もしやすく適切な堆肥になりやすいということです。嗜好性が高く、さらに免疫力が高まり抗生物質頼みの状況から脱することができるメリットもあります。
「人に例えると、毎日ヨーグルトを食べて、薬いらず、快便な状態、といったところでしょうか(笑)」と近藤さん。もちろんコスト面でも大きなメリットがあります。

商品情報の詰まったパンフレット

実は、こういった発酵飼料は他にもいくつかあるのです。でも製造方法ということになると、明らかな違いがあるとのこと。
「必ず1菌毎に純粋に培養した菌を使って、何がどれだけ入ってるかと自信を持って明示できるところはほぼないはず」と鈴木さんが言うと、他の2人が大きくうなづきます。
「他の商品では、例えばバチルス菌が入ってます、でもどのくらい入ってるかはわからない。又は袋毎に入ってる量が違っている状態です。〇〇種類の菌が入っています、でも何がどれだけ入っているかはわからないのです。これでは使う度に効果や効能がかわってしまうかもしれません」

「目に見えない物だからこそ、責任と自信を持って明示すること、可視化することを心掛けています」と近藤さん。

なるほど、これが最初に見せて頂いた、菌が1菌毎に分けて培養されていることの理由であるとともに、みなさんのプライドなのですね。

「自分も、その部分に共感してこの会社のメンバーになることに決めたんです」と島村さん。

でも、目に見えないことと、効果がすぐにはわからないという商品の性質上、営業という面ではまだまだ苦労が絶えないようです。
「効果がはっきりわからないものを使ったことがある農家さんには、他の商品と一緒にされて、また来たのか! と話を聞いてもらえないことも多いです。これはある意味仕方ないですね」

お客さんである農家さんの反応

その一方で、こんな農家さんも。
「手塩の農家さんを訪問したときのことです。そこのオーナーは持参した発酵飼料の商品のにおいを嗅ぐやいなや、ばくっと食べたんです! 『これ美味しいから牛も食べるわ』と。そのくらい真剣なんです。さらにそこのお母さんは、下痢をしがちな子牛に毎朝納豆を100回以上こねて与えていると言うんです。『うちのには納豆菌も入ってますよ』と言ったら『じゃあもう混ぜなくていいのね』って(笑)」
「微生物についての知識も豊富な農家さんで、匂いをかいだだけでこれとこれの微生物が入ってるね、と言い当てるくらいの人でしたので、とても話が盛り上がりました」と鈴木さんがエピソードを語ってくれます。

また、今までで一番商品を喜んでくれたのが、ある羊農場さんだったそうです。
「羊に関しては発酵飼料というものがあまり出回っていないのですが、『下手したら今年は体重が足りなくて出荷できないかもという状態だったのが、体重が増えて無事出荷に至った』と喜んで頂けました。その農場では発酵飼料を使うのは初めての試みだったのですが、それでも信じて使ってくれたことに対して結果が出せて本当に良かったです」

このようにコツコツと関係を築いて、現在では、試験的に取り入れてくれてる農家さんも含めて40軒以上の取引があるとのこと。試験的というのは、効果の程を検証するのに短くても半年間の期間が必要なので、その検証中の農家さんということです。商品の性質上すぐに契約とはならないのです。
「逆に、それで本当に納得して頂いてから購入して欲しい思っています。今のところ、それで取り入れてもらえなかったところは無いんですが」と近藤さんがにっこり。その笑顔にやってきたことと商品に対する自信がにじみます。

常に真剣に答えてくれた近藤さん

また、先日こんなこともあったそうです。士幌町の牛農家さんが6件ほど集まって、札幌に研修ツアーに来たそうです。何とそのツアーのメインがアイデコムで微生物の話を聞くことだったというから驚きです。
「お取引のある農家さんがリーダーになって、みんなに話を聞いてみるようにすすめてくれたんです。観光バスを借りてわざわざ来てくれて、本当に嬉しかったですね」と鈴木さん。

そして、近藤さんが一番心に残っている農家さんの話をしてくれました。
「南幌にある農家さんは、完全なる有機栽培で野菜を育てているんです。きっかけはお孫さんがアトピーで苦しんでいるのを見て、食べ物から変えようと思ったことだったそうです。結果として、そのお孫さんは回復して健康を取り戻しました。完全有機栽培というのは簡単なことではないのですが、それを実現させた農家さんの努力に強く感銘を受けました。そしてそんな農家さんを増やしていきたいし、そのお手伝いをするのが自分達の仕事だと思うんです」

冷静な近藤さんが、あつい想いをのぞかせます。

3人の中では一番若手の島村さん、スーツが決まってます!

3人の目指す農業の未来

もちろん実際は、収穫量が減る、手間がかかる、収支があわない、と完全有機栽培には高い壁が立ちはだかります。

近藤さんが、これは限りなく不可能に近いかもしれないんだけど、と前置きしてから、語ってくれました。
「今の私たちの夢は、まさにその完全なる有機栽培の畑でできた野菜や生産物を自分達が食べられる、そんな環境です。もちろん肉も化学肥料の入ってないものを食べて健康に育った牛や豚や鶏、そんな肉です。要は完全なる循環なのですが、もし北海道でこれができたら、北海道産の野菜や肉の価値はすごいことになるでしょうね」

何だか聞いているだけでワクワクしてしまいます。例え可能性がどんなに低くても、0ではないはずです。そしてそれを目指すことによって、また違う可能性が生まれるかもしれません。

今、3人はその夢に少しでも近づくために、様々な試みを始めています。
「まずはコスト面でも、農家さんが使いやすい商品にしていかなければならないと思っています」
その為に、実は数年をめどに生産工場をつくり、生産性をあげていくことを目指しているとのこと。中国市場でも共同研究を開始するなど、着々と計画は進行しているようです。生産工場ができれば、さらにオリジナル商品の幅も広がり、より農家さんのオーダーに応えることができるようになるのです。

照れる皆さんにポーズをお願い

そして、今最も熱心に取り組んでいるのが、冬の低温下での糞尿の堆肥化です。
微生物のチカラによって家畜の糞尿の堆肥化を促進させることはできても、真冬の超低温下では凍り付いてしまってそれができなくなるのです。そのため、冬は凍った糞尿がたまる一方で、春になってそれを畑にまく時には、堆肥として適切とは言い切れない状態なのだそうです。
もし、冬のマイナス気温の環境下でも、微生物が活動できれば発酵が可能になり、冬の間も適切な堆肥が作れることになります。

これも、農家さんの声から生まれた研究課題だそうで、3人が1軒1軒農家さんに直接営業に行く理由もここにあります。
商品を大きな飼料屋さんに一括で売るという方法もあるし、その方がはるかに効率的です。でもそれだと農家さんの直接の意見、生の声を聞けないことになってしまいます。
「どんなことに困ってて、どんなことを望んでいるのか。その声が、自分達の製品作りの生命線なんです」と3人。

ちょうど紅葉の時期。北大名物の銀杏が金色に色づいていました

この広い北海道のあちこちにある農家さんを3人で網羅するのは、ものすごく大変なことなのではないかと思いますが、3人にはそうした疲労感や、悲壮感は全く見えません。むしろ、目の前の課題に取り組むことが楽しくてしょうがないといった感じです。

そんな皆さんに、最後に職業病だなと思う瞬間を聞いてみました。
すると、「テレビなどで『発酵』と聞こえると反応してしまう」。「道の駅などで野菜を見ると生産者さんを確認してしまう」。「建物に入ると壁や天井をチェックしてしまう」。「ドローンを見ると触りたくなってしまう」。といった思わず笑ってしまうようなものが次々と出て来ます。

でもこれらは、3人が今までそれぞれの場面で様々な経験をして来たからこそ。
近藤さんが言います。「ここには博士は1人もいないんです。学士しかいない。でも研究だけしていた3人だったらここまで来ていないでしょう。3人それぞれに色々な経験値があるから、お客さんのいろんな相談に対応することができるし、色んなアイディアが出てくるんだと思っています」

まさに、組合せのアイディアは無限大。微生物の組合せだけではなく、3人の組合せによる化学反応からも目が離せません。

株式会社 アイデコム
住所

札幌市北区北21条西12丁目2 北大スプリング109

電話

011-769-0401

URL

http://i-decom.com


組合せアイディアは無限。微生物で目指す農業の未来 (株)アイデコム

この記事は2019年10月29日時点(取材時)の情報に基づいて構成されています。自治体や取材先の事情により、記事の内容が現在の状況と異なる場合もございますので予めご了承ください。